今あなたが銀行に預けているお金が自動的に減っていくかもしれません。
メガバンクが銀行口座の維持手数料を導入することが検討されるかもしれないということが報道されています。
これはまだ検討前の段階で、現時点では白紙であることは理解しつつも、やはり自動的に預けたお金が減っていくという話に不安を感じざるを得ません。
この件について決して他人事ではないと感じ、個人的な思いをまとめてみました。
口座維持手数料ってなに?
口座維持手数料とはその名の通り、銀行の口座を維持するために毎月かかる手数料になります。
つまり、口座を持っているだけでかかる手数料です。
その金額は明示されていませんが、報道によると1つの口座の年間の維持費に2000〜3000円かかっているそうです。
手数料は月々250円くらい?
現在銀行が負担している1つの口座の維持費を3000円とした場合、利用者が口座維持手数料として支払う金額は単純計算で250円になります。
「なんだそんなものか」と思う人もいれば、「え、そんなに取られるの??」と思う人もいるでしょう。
年間3000円の支出となります。3000円で何ができるか考えてみましょう。
- 飲み会に行く
- 外食に行く
- 本を買う
- ジブリ美術館に行く × 3回
- TSUTAYAで旧作DVDを借りる × 30本
- Google Cloud Platformのデータベースを使うことができる
などなど色々なことができますね。やはり年間3000円は大きいです。
口座維持手数料が導入されたらどうなる?
口座維持手数料が導入されたらどうなるか考えてみます。
手数料がない銀行にお金を移す
個人的には損はしたくありません。お金が減っていく銀行にお金を入れておくことによって損失が出るのであれば、お金が減っていかない銀行にお金を移すことになると思います。
それはネットバンクかもしれないし、海外の口座かもしれません。
タンス貯金にする
全ての銀行で口座維持手数料が導入されたら、全額下ろしてタンス貯金にする人も出てくると思います。
ただしそうなると空き巣が増えそう、という不安はあります。
いずれにせよ、お金の動きは少なからずあると思います。
少額口座に消えて欲しいのでは?
銀行の口座数が減るのは銀行にとってどうなのでしょうか?
口座数が減るのは嬉しいと言えるでしょう。何せ年間2000〜3000円の維持費がかかっているようなので減れば減るほど維持費は減って幸せになります。
しかし、預金総額が減るのは嬉しくないでしょう。銀行は現金が全てです。融資として企業などに貸し出すことで発生する利子で利益を出すのが銀行なので、預金総額が減るのは嬉しくありません。
口座は減るのは嬉しい、でも預金総額が減るのは嬉しくない
要約すると、少額しか入っていない口座の駆逐が目的になるのかなと思っています。
銀行の言う「少額」がどの程度かはわかりません。しかし、このような思惑がある場合に次のような動きが予想されます。
低所得者ほど手数料を取られやすくなる?
大口の口座には離れて欲しくないはずなので、一定預金額以下の口座のみ、手数料発生の可能性があると思います。
例えば、毎月1日の時点で預金額が100万円未満の口座から手数料を取る、など。
預金額がなかなか増えない低所得者ほど手数料を取られやすくなるのではないかと危惧しています。