はじめに
リスクと聞くとあまり良くないもの、というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
リスクは取り除くもの、リスクは最小限に抑えるもの、などなど
しかし、この世にはプラスのリスクが存在します。
本記事では、プラスのリスク、マイナスのリスクの話を、個人的なメモ程度に記していきます。
リスク
リスクには発生した場合にマイナスの影響を及ぼすマイナスのリスク(脅威)と、プラスの影響を及ぼすプラスのリスク(好機)があります。
マイナスのリスクマネジメント
マイナスのリスクはイメージしやすいかと思います。例えば、プロジェクトがコスト超過になる、スケジュール遅延する、などがマイナスのリスクですね。
そんなマイナスのリスクに対して、我々は以下の対策を講じることができます。
- 回避
- 転嫁
- 軽減
- 受容
それぞれ見ていきましょう。
回避
リスク発生の要因を除去したりそもそもプロジェクトの計画を変更し、リスクが起こらないように調整を行うこと。
転嫁
プロジェクトに対するリスクの影響を第3者に移すこと。例えば、保険に入ったりすることで、リスクを外部に転嫁させることができます。
軽減
リスクが必ず発生するものでありかつ影響度をコントロールできるのであれば、リスクの発生確率と影響度を受容できるところまで低下させること
受容
対策を取らない。リスクを受け入れること。
プラスのリスクマネジメント
プラスのリスクとはプロジェクトにプラスの影響を及ぼすリスクを指します。リスクという言葉が混乱させるかもしれませんが、要は好機のことを指します。例えば、「これまで作成したモジュールを流用することで今後の工数が削減できる」「新人が優秀で、生産性が2倍になる」などです。
プラスのリスクに対して、以下の対策を行うことができます。
- 活用
- 共有
- 強化
- 受容
1つ1つ見てみましょう
活用
好機を確実に実現できるようにする。
共有
好機を得やすい能力の第3者と手を組む
強化
好機の発生確率を増大させる、プラスの影響を増大させる
受容
対策を取らない。
まとめ
リスクにはプラスのリスクとマイナスのリスクがあり、それぞれに対応策がある。受容はどちらにでも適用される対策であるが、特に対策を取らないというのがその内容である。プラスのリスクは好機と呼ばれ、将来へのプラスの期待が込められている。
当然のようですが、マイナスのリスクへの対応策はリスクの影響度・発生確率を低くするものであり、プラスのリスクへの対応策はリスクの影響度または発生確率を高くするものである。